補聴器の能力と限界

2015年07月08日 10:10

補聴器は、音を大きくすることにより聴力を補助する装置です。

色々な治療を試みても、聴力が回復しない場合には、補聴器で聞こえを補っていくしかありませんが、難聴が進行する前の早い段階で使用することが推奨されております。

補聴器を使用することによって、これまで聞こえなかった、あるいは、聞きずらかった音でも聞き取ることができるようになり、徐々に慣れていくに従い、さらに多くの音が聞こえるようになっていきます。

補聴器は、主として日常会話が聞き取れる程度に音を大きくすることを目安にしています。

しかし、聴力によっては無理なこともあります。難聴の程度によっては、補聴器で補うことができる音の大きさには限界があるからです。

また、言葉の聞き取り能力の程度によっても、補聴器の効果は異なります。

周囲の人は、補聴器をつけている人に話しかける場合は、声を大きく張り上げる必要はなく、普通の声で話しかけるだけでも聞き取れます。

大声で話しかけてしまうと、補聴器の音がひずんで、かえって聞きづらくなる可能性があるからです。

また、補聴器をつけている人と話すときには、口の動きがよく分かるように、大きく口を開け、はっきりと喋ることが重要です。

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