生活の糧
目元の角質層は約0.02mm程度しかなく、非常にデリケートな部位です。また、皮脂腺が無いため、うるおいを保つ力が弱い部分です。
目元のくすみの原因は、こうしたデリケートな皮膚構造や血行不良などさまざまな原因があります。
目元の角質層は非常に薄いため、血流が透けて見えやすくなっています。このため、血行が悪くなると肌の赤みがなくなり、くすんだ印象になります。
目が疲れているなと感じたときは、ホットタオルやアイマスクを使って目元を温めた後、アイクリームや美容液で保湿しましょう。
また、加齢に伴ってアイホールの皮膚が伸びることによって、細かいシワが寄ってきます。このシワの寄った皮膚は、メラニンが重なり合って見えるため、くすんで見えてしまいます。クリニックで皮膚を引き締めるレーザー治療が効果的です。
やせている人は、年を重ねると、皮膚が下がって目の下のくぼみが目立つようになり、その部分が影になって、くすんで見えるようになります。
それが気になるようでしたら、目を覆うように存在している眼輪筋をやさしくマッサージしましょう。目が疲れているときにも、すっきりします。
加齢に伴って目の下の筋肉が衰えると、眼窩の脂肪を支えきれなくなって涙袋の下の脂肪が目立つようになります。この影によって目元がくすんだ印象になります。
これを防ぐには、目の近くの筋肉を衰えさせないようにすることです。目をこすりすぎると、ミュラー筋というまぶたを引き上げる筋肉の力が弱まる原因となるため、注意が必要です。また、同じ場所を見続けるのも良くありません。時々、視線をそらして、筋肉の緊張を緩めましょう。
目元の保湿や栄養補給にも気をつけましょう。アイメイクを落とす際は、クレンジング剤を使い、温めながら乳化させ擦らないように注意しましょう。
目元は常に乾燥しがちです。夏は紫外線、冬はドライな空気と、乾燥の原因は年間を通して存在しています。朝晩のスキンケアで、保湿成分をしっかり届けましょう。